ストレスチェックコラム
会社で行うストレスチェックはどのような環境で行うのが良いのか?
2018/10/12
メンタルの不調を事前に防ぐことを目的に行うストレスチェックは、会社ではどのような環境で行うのが適しているのでしょうか。
職場の状態や労働者の人数によって、ストレスチェックを行う環境がどのような状況が適しているのか異なるので、一度職場の状況を考えてみるのも一つの手です。
今回は、ストレスチェックを会社で行う場合、どのような環境が適しているのか、詳しい話を解説していきます。
ストレスチェックの実施体制
衛生委員会と話し合いで決められた内容に沿って、実施体制を整える必要があり、それぞれの担当になった方は、自分の役割の中でストレスチェックを運用していきます。
1.担当者
事業所の責任者は、産業医などの実施者と相談しながら実施計画を立て、ストレスチェックの運営を行う実務担当者を決める必要があります。
担当者は、個人情報を取り扱わないので、人事権を持っている方でも指名することが可能です。
2.実施者
事業所の責任者は、医師や看護師、厚生労働大臣の定める研修を受けた看護師、精神保健福祉士からストレスチェックを実施する人を選定する必要があります。
外部委託をして、ストレスチェックの実施者を選ぶこともありますが、中には事業所のことを理解している産業医が選ばれることもあるのが特徴です。
3.実施事務従事者
実施者の支持に従って、事務サポートや質問票の回収やデータ入力、結果の報告など、個人情報を取り扱う担当となります。
個人情報を取り扱う担当であることから、人事権のある人材が選択されることはなく、外部委託することもあるのが特徴です。
4.担当医師
ストレスチェックの結果によっては、労働者と面接する医師のことで、産業医であったり、産業保健活動を行っている医師が選定されることがほとんどです。
ストレスチェックの実施内容
ストレスチェックが、どのような方法で実施されるのか、詳細を解説していきます。毎年1回は行われるストレスチェックの流れを理解することで、実施内容を理解するようにしていきましょう。
1.質問票の配布
紙媒体でストレスチェックを行う場合は、質問票が配布されます。質問票の配布自体は、事業場の誰が行っても問題ありません。
2.質問票の内容
労働者のストレスチェックを行う上で、質問票の内容は3つの観点が備わっている必要があります。
3つの観点とは・・・
・仕事のストレス要因
・心身のストレス反応
・周囲のサポート
これらの3つの観点を質問票の内容に織り込んでいる必要があるので、質問票の内容には十分気を付ける必要があります。
3.実施者が質問票を回収
質問票が第三者の目に留まらないように、実施者か実施事務従事者が回収します。WEB媒体でストレスチェックを行う場合は、実施者か実施事務従事者に閲覧権が与えられて、他の人は閲覧できないようにする設定が必要です。
4.結果を通知する
質問票に記入したストレスチェックの結果は、実施者から伝えるか、実施事務従事者が労働者本人に知らせることになります。
ストレスチェックの結果は、事業所を通して返却されることはないので、質問票の内容は、自分の考えていることを素直な気持ちで記入することが可能です。
ストレスチェックを行う場合は第三者の目に留まらないように配慮が必要
会社でストレスチェックを行う場合は、第三者の目に質問票の結果が目に留まらないように、環境を整える必要があります。
そのため、結果を同僚や先輩に見える状況にするのではなく、決められた時間で記入を行い、すぐに実施者が質問票を回収するようにしましょう。
ストレスチェックは、特に個人の意思がわかる内容になっているので、情報が漏れないように丁重に扱うことが重要です。
そのためにも、個人で記入をする状況で質問票を記入し、すぐに実施者が回収できるように環境を作り、ストレスチェックを行う方法を取ることが大切になります。
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