ストレスチェックコラム
ストレスチェックをクラウドで活用する事によって生まれる社員へのメリットとは?
2018/05/21
職場でのストレスから精神障害を発症し、労災請求される企業が増えています。そのような問題を解消するために発足したストレスチェック制度ですが、社員に強制することはできません。誰でも気軽に受けられるシステムが大事になってきますが、そこでおすすめしたいのがクラウドの活用です。ストレスチェックをクラウドで行うメリットについて解説します。
ストレスチェックをクラウドで行う方法
ストレスチェックはまず労働者が自分の抱えるストレスを正しく把握するため、選択式のいくつかの質問に解答することからスタートします。もちろん、紙のストレスチェックシートで行うこともできますが、最近ではクラウドを活用する企業が増えています。
クラウドならば、WEBシステム上のストレスチェックシートにスマホ、タブレット、PC、携帯電話など社員それぞれが自分の好きな方法でどこからでもアクセスすることができます。普段、プライベートで使用している端末からでもアクセスできるということもあり、ストレスチェックの敷居を低くしているともいえるでしょう。
クラウドを活用するメリット
ストレスチェックをクラウドで行うことは、数多くのメリットがあります。たとえば「紙で実施していた時よりも費用がかからなくなった」という企業も多く、費用削減に効果が期待できるのです。たとえば、クラウドならばコストをかけずに多言語化できるので、国際色豊かな会社などにおすすめといえます。
また、クラウドならば社員本人も受検結果をすぐに見ることができます。受検結果を見た上で「事業者に報告する」「面接指導を希望する」というオプションを選択するようにできるのも大きなメリットです。なぜならば、ストレスはまず本人が自覚することが何よりも大事なことでもあります。会社に報告しないという選択肢があるとわかれば、ストレスチェックを受けても良いと思う社員も増え、1人1人が自分の心の状態を正しく把握するきっかけにもなるでしょう。
ストレスチェックは職場全体の環境を改善するのにも役立ちますが、クラウド上のデータならばまとめやすく分析しやすいという特徴もあります。ストレスチェックの結果は「労働基準監督署への実施報告」として届けることが法律で義務付けられていますが、報告書をスムーズに作成できますし、データ管理の心配もないでしょう。
クラウドを利用する際の注意点
以上のようにストレスチェックをクラウドで実施するのはさまざまなメリットがありますが、いくつかの点に注意してください。たとえば、ネットを利用するものなのでやはりセキュリティには十分配慮しなければいけません。SSL通信、ログイン権限・パスワード管理などがしっかりしているサービスを選択するようにしましょう。
さらに「高ストレス者」と判断された社員に対しては医師による診察などのフォローアップをどうするかという問題もあります。できれば、医師による面談指導まで考慮されているクラウドサービスを選択するように注意してください。また、ストレスが高いという結果を見ても「病院に行きたくない」と思う社員も当然います。そのような人に対してもセルフケアの方法を動画配信してくれているようなクラウドサービスならばより安心できるでしょう。
たかがストレスとあなどっていると、大切な社員を失うことにもなりかねません。できるだけ早くメンタルヘルスの問題を発見して、適切に対応することは非常に重要です。クラウドを利用すれば、よりスピーディーにストレスチェックを行うこともできるでしょう。とくに忙しい社員の多い職場などは、いつでもどこでも気軽に取り組めるクラウドサービスを活用することを強くおすすめします。
まとめ
ストレスチェックは、平成26年6月25日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、ストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度が創設されました。
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