ストレスチェックコラム

ストレスには2つの種類がある！ストレスチェックで体への負担をチェック

ストレスは悪いものというイメージが強いかもしれませんが、実は役に立つものもあります。いわば「良いストレス」と「悪いストレス」の2種類があり、職場におけるストレスもこの2つに分別されるのです。悪いストレスをストレスチェックで見極め、社員の心身の健康を守る方法を紹介します。

>>ストレスチェック導入事例はこちら

ストレスは2種類ある

　「ストレスはすべて排除すべき」という考えを持っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。ストレスの中には人間を危険から遠ざけたり、能力を成長させたりするために必要なものもあります。むしろ、適度なストレスは人間生活に欠かせないものといっても過言ではありません。

　このように、ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」の2種類があります。良いストレスは自分を奮い立たせ、勇気づけ、元気にしてくれる刺激ともいえるでしょう。職場でも良いストレスを上手に使えば、社員1人1人の業績をアップさせることも不可能ではありません。

　一方「悪いストレス」とは、気分を落ち込ませ、やる気を喪失させ、周囲に迷惑を及ぼす行動の引き金となるような刺激です。たとえば、適度なライバル関係は良いストレスにもなりますが、行き過ぎればたちまち悪いストレスとなるでしょう。また、職場の人間関係が負担となって悪いストレスがかかっていることもあるので注意が必要です。

悪いストレスは体への負担になる

　ストレスというと心の病気を想像する人も多いかもしれません。確かに、うつ病などを誘発することもありますが、体への負担もけっして小さくありません。なぜならば、ストレスを受けるとホルモンバランスと自律神経が乱され免疫力が低下してしまうので、あらゆる症状が生じる可能性があるのです。

　悪いストレスが引き起こす病気としては、蕁麻疹、円形脱毛症、偏頭痛、過敏性大腸炎、過呼吸症候群、突発性難聴などがあります。いずれも、つい我慢してしまう症状かもしれませんが、できるだけ早く診察を受けないと会社を休まなくてはいけないほど悪化してしまうことも考えられます。逆に、これらのサインが体に出た時は、心にも大きな負担がかかっているということでもあるので、手遅れになる前に見つけることが大事です。しかし、ストレスはなかなか自覚しにくいという難しさもあります。

ストレスチェックで心身の健康を守ろう

　社員がストレスを自覚するのが難しいからこそ、会社がストレスチェックを実施する意義は大きいともいえるでしょう。従業員50人以上を抱える会社は年に一度のストレスチェック実施が義務付けられていますし、ぜひ有効活用したいところです。

　ストレスチェックでは、まず社員に職業性ストレス簡易調査に関する質問票を配布して、現在の心の状態を調べる簡単な検査からスタートします。ただし、ストレスチェックは医療従事者でなければ実施できません。医師、保健師、厚生労働大臣の定める研修を受けた看護師・精神保健福祉士でなければ実施できないのです。その他、独自に難しい点が多いので、ストレスチェック代行をしている業者に相談してみるというのもひとつの方法でしょう。

　悪いストレスをそのまま放置していると、社員個人だけではなく、職場の労働環境そのものがどんどん悪化していくリスクもあります。高ストレスと判定された社員にカウンセリングの機会を設けるとともに、労働環境改善のきっかけとすることをおすすめします。働きやすい環境は企業の業績アップに欠かせないものです。また、このようなSNS時代にあっては、ストレスフルな現状を社員にネットに投稿されて会社の評判を落とすこともめずらしくありません。ストレスチェックを活用して社員1人1人の健康と、会社の健全性を守りましょう。

まとめ

　ストレスチェックは、平成26年6月25日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、ストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度が創設されました。

　こころの保健室は、ストレスチェック機能を兼ね備えたメンタルヘルスに特化した自社専用の保健室を、インターネット上に開設できるASPサービスです。

　厚生労働省の指針や法令にそった取り組みに必要な仕組みを、簡単かつ体系的に創り上げることができます。メンタルヘルス対策に必要な多彩な機能を備えており、細部にわたるカスタマイズで、限りなく自社に最適な保健室を創り出すことができます。

>>こころの保健室のサービスを確認する