ストレスチェックコラム
ストレスが原因で万病を患う事も!ストレスチェックを必要とするストレスの現状
2018/05/16
最初は小さなストレスでも積み重なれば病気の原因となることもめずらしくありません。「万病の元」ともいわれるストレスですが、現在、どのような問題を抱えている社会人が多いのでしょうか?現代社会が直面しているストレスの現状と、ストレスチェックによる解消法を解説します。
働く人の心をむしばむストレス
厚生労働省が実施した平成28年「労働安全衛生調査」によれば、仕事に関することで強いストレスを感じている労働者は59.5%にものぼっています。平成27年調査では55.7%、平成25年調査では52.3%だったので、年々ストレスを抱える労働者が増加しているのは明らかです。半数以上の人がストレスを感じているとなると「ストレスがあって当たり前」のように感覚が麻痺してしまう会社もありますが、それは好ましい傾向ではありません。
ストレスの内訳を見てみると「仕事の質・量」が53.8%、「仕事の失敗、責任の発生等」が38.5%、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」が30.5%となっています。仕事そのものはもちろんのこと、人間関係が大きなストレスの原因になっているのです。いずれも会社組織を運営する以上はついてまわるものであり、取り除くわけにはいきません。だからといって「仕方ない」と放置したままでは、重大な病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。
ストレスが万病の元といわれる理由
たとえば緊張によって腹痛を起こすなど、ストレスを受けると心だけではなく体も反応を示すのは多くの人が経験している事実といえます。たとえば、ストレスは交感神経を過敏にして体を戦闘モードに向けますが、その作用があまりに過剰だと自律神経失調症になってしまうのです。
さらに、ストレスによって内分泌系が乱れると副腎皮質からのコルチゾールの分泌に異常が起きます。自律神経と内分泌系が暴走した結果、免疫系が抑制されることもめずらしくありません。免疫系物質サイトカインの分泌が続き、熱が下がらないといったことが起きるのです。免疫系がいよいよおかしくなると微熱やカゼだけではすみません。糖尿病、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病のリスクも大きくなるので注意しましょう。
ストレスチェックで病気を予防する
従業員を病気から守りたければ、その根本原因であるストレスを軽減するようにしなくてはいけません。まず、社員がどのようなストレスを抱えているのか正しく把握することから始めましょう。そこでおすすめなのがストレスチェックです。ストレスチェックとは、社員の心理的な負担の程度を把握するためのチェック方式の検査で、その結果に基づいて医師による面接指導等が行われます。
平成27年からは従業員50人以上の職場では年に一度はストレスチェックを行うことが義務化されたのは記憶に新しいところでしょう。ストレスチェックを利用するかどうかは社員の意志にゆだねられていますが、ぜひ多くの人に利用してもらい、自分の抱えているストレスを自覚してもらうことをおすすめします。なぜならば、ストレスは無自覚である限り蓄積が止まらないからです。そして、やがて病気という形で表面化してしまうのです。しっかりとストレスを自覚し、医師やカウンセラーなどの専門家にできるだけ早く相談できる環境を整えるためにも、ストレスチェックは重要といえます。
そうとはいっても「ストレスチェックの結果が評価に影響するのではないか?」など、利用をためらう社員も少なくありません。ストレスチェックは人事権のある人は実施者になれないなどのルールがあり、人事とは関係のないことを周知させる必要もあるでしょう。ストレスチェックを上手に活用すれば、社員を病気から守ることもできます。ぜひ有効活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ストレスチェックは、平成26年6月25日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、ストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度が創設されました。
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