ストレスチェックコラム
ストレスチェックの面接で質問される内容
2018/02/28
ストレスチェックの結果で高ストレスと判断された労働者は、医師の面接指導を受けるようすすめられます。面接指導を強制することはできないため、中には面接を受けたがらない人もいます。その理由として、面接で医師からどんな質問をされるのか不安に思っていることが挙げられます。
そこでこちらでは、ストレスチェック後の面接指導で質問される3つの内容について説明します。
1. 勤務の状況確認
まず1つ目は、現在の勤務状況の確認です。
医師による勤務状況のチェックには、正直に打ち明けやすいというメリットがあります。仕事の厳しさなどを上司や同僚に相談すると、職場環境が逆に悪くなるケースがあります。仕事観の違いから、悩みをわかってもらえないこともあります。その点、仕事と直接関係のない医師には、仕事上の悩みを話しやすいのです。
勤務状況の確認は、労働時間、業務内容、他の労働者からのサポートの有無など様々な角度から質問されます。ストレスの要因が、職場の人間関係なのか、勤務体系自体にあるのか、見極める必要があるのです。
2. 心理的負担状況の確認
2つ目は、心理的な状態の確認です。
ストレスチェックの結果から、抑うつ症状などがあるかを確認します。必要があれば、うつ病のスクリーニング検査が行われることもあります。ストレスの状況がどの程度なのかを具体的に確認していくのです。
面接指導を受ける人は、医師による面接指導自体がプレッシャーになる場合もあります。労働者には、「メンタルヘルスの不調を未然に防ぐ」という面接指導の目的を事前に理解してもらうことが重要です。また、労働者が安心して面接指導を受けられる医師の選任も大切です。
信頼して心を開けるような環境づくりが、重要なポイントです。
ストレスチェックに抵抗を感じている人は、実際多くいます。ストレスチェックを拒否したり、面接指導を希望しない人も、ストレスチェック導入時にはでてくるでしょう。ストレスチェック実施にあたっての各段階で、労働者の心理的負担を考慮しながら、実施する必要があります。
3. 心身の健康状況・生活状況
労働者は、職場環境だけが心身の負担になっているとは限りません。そのため、労働者の日常生活についても確認します。過去の健診結果や現在の生活状況についても質問され、労働者のメンタルヘルス不調の原因を探ります。
労働者によっては、プライベートな生活状況を話したくない人もいるでしょう。無理に聞き出すのは逆効果ですが、正確な状況把握が未然にメンタルヘルス不調を防ぐことにつながります。そのため、労働者が話しやすい状況をできるだけ整えておくことが重要です。
医師は、ストレスに関する専門家であることはもちろん、実績のある人に面接依頼をする必要があるでしょう。
高ストレス者が、心理的負担なく、安心して話ができる環境づくりをしましょう。
まとめ
ストレスチェックは、平成26年6月25日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、ストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度が創設されました。
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